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思い出してもらうこと

From 神戸のそば屋の事務所

おはようございます。
鳥羽です。

今日はこれからお店の厨房に入ります。
久しぶりのお店
事務所で開店まで
みんなと話したり
準備をしたりとっても楽しいです。

久しぶりなので
精一杯頑張りたいと思っています。

 

さて、
昨日は
私の親父の13回忌の法要でした。

須磨寺で法要を行い
家族、親戚他、
たくさんの方に出席してもらい無事に終えることが
できました。

思えば、、
12年前の暑い、暑い8月に
親父を亡くしました。

あの頃の私は、
身も心もボロボロの状態でした

働いても、働いても
改善されない状況に苦しみ、

とにかく、
「美味しいもんさえ作っていればどないかなる!」

「サービス力さえあればお客様は必ず来る!!」
と、
スタッフに鼓舞し、
自らにも鞭を撃ち
頑張り続けました

しかしです。
状況は変わることはありませんでした。

客数減少、売上不振、
何をやっても、どうあがいても
どうにもならない

どうしていいのか、
何をしたらいいのか
わからない
苦しい毎日が続きました、

こうなってくると、
家族や従業員との関係もおかしくなってくる、
夜も眠れず、
体調も最悪、
誰も相談する人もいない
非常に孤独で苦しい状況でした。

一年後には
母親が脳梗塞で倒れ、
更に厳しい状態になりました。

母親の世話や見舞いに行く時間もない、
病院に支払うお金もないため
会計の前を通らず、
こそこそと病室に忍び込む
と言うような状況でした

まったく情けない!
思い出すだけでも
憂鬱な気分になります。

あの時は、、、

お金がない
時間がない
信用がない、

それどころか、
もうすでに気力も体力も限界に達して
いました。

そんな時です

「俺って、一生懸命、商品を作ったり、
サービス力を上げることには熱心やけど、、、、
真剣にお客さんに食べに来てください!!!
ってことは言ってないなあ?」
と言うことに気が付いたのです。

ようは
商品やサービスを向上させ、
顧客満足度を高めれば、
お客様は必ず来ると思っていたわけです。

実際に
今でも、
「顧客満足度を高めればリピーターが増え
 お店は繁盛する!」
という考えを力説している人もいます。

しかしです
それは幻想です。

実はどんなに顧客満足度を高めても
それだけではリピーターが増えることはない
からです。

もちろん、
商売にとって顧客満足度を高めることは
大切です。

お客様に満足してもらい
喜んでもらうことが
私達の喜びでもあり使命でもあります。

でもね、
それだけではアカン
ということです。

「めっちゃ美味しかったわ、また来るわなあ~」

「ありがとう!今度は嫁さん連れてくるわ~」
と言いながら、
実際、それっきり来ない人もいます。

あれは嘘だったんでしょうか?
お世辞だったんでしょうか?

おそらく本心で
言ってくれていると思います

では、
なぜ、再来店してくれないのか?

それは、
お店のことを
忘れてしまうからです。

人間の記憶なんてもんは
そんなもんです。

「記憶に残る店、 忘れられない店づくり」
職人気質のわたしとしては、
商品力だけで、
目指したいところですが、、、
無理でした  (笑)

だから、
リピーターを増やすのに一番大切なこと

 

それは、、、
お店のことを度々
思い出してもらうことです!

この
思い出してもらう取り組みをしてから
お店が徐々に繁盛し、

わたしは精機をとりもどしました。

そして
今があるのです。

いいですか?
お客様ってのは
非常に忘れっぽいです!

だから、
忘れるなら、
思い出させてあげることが大切なのです。

 

あなたは何をして
どんな取り組みをして
お客様に思い出してもらいますか?

 

それでは今日も張り切ってまいりましょう。

 

鳥羽

 

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