母からの電話

From  新大阪のタリーズコーヒー

おはようございます。

鳥羽です。

昨日

母から電話がかかってきました。

「ひろちゃん、ありがとう　退院してきたでぇ～」

思わず、

私も、

「ほんまか、すごいな、こちらこそ、ありがとう！！！

　ようがんばった、凄い！凄い！」

と言いました。

最近体調のすぐれない

母は一人で入院し、一人で退院してきたのです。

うちの母は８４歳

１０年前に脳梗塞で倒れ、

阪神不随になりました。

倒れた当初は自立生活は無理、

という周りの声から、

介護施設に入っていました。

リハビリをいくら頑張っても

思うように動かいない左半身に、

母は、

「なんで、こんな体になってしもたんや！

　こんなんやったら死んだ方がマシや～」

といつもメソメソしていました。

出てくる言葉は

不平、不満ばかりで、、

「ここのご飯はおいしくない！　看護婦さんを呼んでも

さっさときてくれない、隣の人が用事もないのによく来て

しんどい～～」

といつもブツブツと言っていました。

そんな母の様子をみていて、

私は母にある提案をしました。

それは、、、

「この施設を出て、一人で家で生活してみ～ひんか？」

でした。、

あれから１０年、

母はヘルパーさんに助けてもらいながら、

一人で生活しています。

歩く姿は

よちよち歩きの赤ちゃんよりも

危なっかしいですが

一人で大方のことは

なんでもできるようになりました。

介護をされている方なら

よくわかっているとは思いますが、

不自由な体をかわいそうだと思って、

なんでもかんでも家族がやってあげていると

どんどん体の機能は衰えていき、

やがては寝たきりになってしまうのです。

だから、

私もこの10年は、ほんとに母にとって

厳しいことも言ってきました。

電話で私に助けを求める母に、、、

「左手が使えんかったら右手があるやんかぁ～」

「寝たきりの人もいるのに、お母ちゃんはまだ、

　立ち上がることも出来るし、ゆっくりやったら

　歩くことも出来るねんでぇ～　頑張ばらなアカン！」

こんな調子でした。

実際、

体が不自由になり、

リハビリ中の方は

想像を絶するような苦労や痛みを伴っている

と思います。

でもね、

やっぱり前向きに努力すれば、

どんどん良くなっていくんだなぁ～

ってうれしかったんです。

母が私に少しでも手間を取らせないように、

一人で退院してきて、

「ひろちゃん、ありがとう　退院してきたでぇ～」

と電話をしてきた時

私は感謝の気持ちと同時に、

人間というのは何歳になっても成長できるのだと、

嬉しい気持ちになりました。

先日の久志さんの

メルマガに

『成長段階には痛みを伴う』

と言うことが書かれていましたが、、

私もこれから痛みに屈することなく、

成長していこう！

と思っています。

それでは今日も張り切ってまいりましょう。

鳥羽

追伸

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2016年8月4日（9:15 AM） | カテゴリー：◆そば屋の日常