売れない新メニューを売れ易くする3つのポイント
おはようございます中阪です
先週は昔と今とでまったく違う
大切な心構えについてお話しました
先週の記事はこちら↓
http://syoubai-hanjyou.com/column/think/5526.html
つい先日のことなんですけども
一緒にお店をきりもりしてる
料理人である弟が
「日替わりランチをちょっと変えたい」
というので
新しいメニューを開発して
出してみました
みんなで見た目がどうこう
味付けももうちょっとこうだとか
色目で赤色もほしいから
ミニトマトもつけようとか
採算度外視な感じで
ビジュアル的にも色々と考えて
結構いい感じになったんですよ
よし!これでいこうということで
意気揚々とお店開けました
段取りもバッチリ
これでどんだけ忙しくなっても大丈夫!
お客さんが入ってくるたびに
いつオーダーが通るのか
いつ通るのかと
みんなワクワクというか
緊張してるのが
ありありと伝わってきます
でも、いざ蓋を開けてみると、、、
いつもの日替わりランチよりも
オーダー数が振るわない
今か、今かと待ち構えていても
通るオーダーは他の定食メニュー
なかなか試してくれようとはしません
1000円のランチメニューも
どんどん出てるのに
大サービスしてる
850円の日替わりランチが出ない
だんだんと意気消沈していき
段取りで仕込んだ山盛りの鶏肉を
見つめながら
「仕込みすぎたな、、、これどうしようっ、、、」
そんな感情と
不安の影がどんどん
濃くなってきます
メニューを開発した弟にしてみたら
心の中は
「なんでこんなに良くして、
大サービスしてるのに
出ないんだよ!」って
叫びたいくらいでしょうね
けっこういつも
新しいランチメニューを試した時って
こんな感じの雰囲気になります
「美味しくないから」ではないんですよ
むしろ、めっちゃおいしいし
大サービスしてるし、
見た目も美しい
でも思ったように
売れない
なんでだと思いますか?
実は僕の中で
その理由ははっきりしてます
「このせいなんだろうな」っていうのは
今では何となくわかります
「なぜ、新しく開発した
日替わりランチは売りにくいのか」
僕らも職人なんで
やっぱり新しい料理を試してみたい
変化が欲しい
やりがいが欲しいとか
そういう理由で色々と
やりたいんです
がんばってる自分を
ほめてやりたい
そんな気持ちもあるでしょう
チャレンジしようって意欲があるのは
とってもいいことなので
その気持ちは大事だし
尊重します
でも一生懸命考えて
時間さいて準備したのに
あまりにも出ないと
気持ちも萎えてしまいます
ついには
「食べてもらえばわかるのに、、、」
「こんなに頑張ってるのになんで、、、」
「どうせ何やってもダメなんだ、、、」
そんな弱気になって
被害者意識まで芽生えます
このことがとっても残念だし
もったいない
まじめにがんばってる職人ほど
こんな罠にはハマりやすいです
なので今日は
あなたがその罠にハマらないための
注意点を3つ
お話ししたいと思います
新しいランチメニューが出なかった
理由は三つあります
一つ目
チャンスが一回きり
ぶっつけ本番だったこと
2つ目
紹介する紙面が小さく
伝えたいことを書ききれないこと
3つ目
食べたことないメニューだから
お客さんはなかなか
チャレンジしたがらないこと
順に説明します
一つ目
「チャンスが一回きり
ぶっつけ本番だということ」
いつも置いてるメニューなら
写真を用意したり
食べた客さんから
感想や要望を聞いて
良くしていったりもできますよね
でも今日のこの一回で
お客様がまだ食べたことのない料理を
言葉だけで伝えて売ろうとするのは
普通でも難しいことなんです
2つ目
紹介する紙面が小さく
伝えたいことを書ききれないこと
うちで日替わりランチを紹介するのは
小さな看板一枚のみ
その中で価値を伝えて
色々書こうとしたら
字が小さくなりすぎて
誰も読もうとはしない
書けるのは
なにかちょっと一言と
料理の写真くらい
3つ目
食べたことないから
お客さんがなかなか
チャレンジしたがらないこと
お昼のランチに来てる
お客様というのは
「早く食べて早く帰りたい」
「失敗したくない」
「考えるのがめんどくさいから
日替わりランチにしとこー」
っていうお客さんが多いんです
なので無難なものを選びがちだし
わざわざリスクも冒さない
2回、3回と
同じランチを食べたことがあるのなら
「あ、あれか。おいしかったからまた頼も」って
なるんですけど
基本、自分の立場で考えてもわかるように
よっぽど信頼してないと
わざわざ自分から
よくわからないものを
リスクを冒してまで
注文しようとは思いませんよね
それも昼の忙しい時間帯
出てくるのが遅かったり
手の込んだものは敬遠されます
ちなみに余談ですが
手が込んでるのに
値段をいつもと同じにしてることも
避けられる要因になりえます
大サービスしてるのなら
しっかりその理由を伝えて
たとえば日頃の感謝をこめて
今日は特別に1000のところを
850円 とか
理由をきっちり伝えてないと
「何でこんだけついてるのに
この値段なん?
何か理由があるはずだアヤシイ、、、」と
お客さんの自己防衛本能が
無意識に働いて
かえって
裏目に出てしまいます
そんなわけで
もし、あなたが新商品や新しいメニューを
売り出したいのなら
「売るための準備」が必要です
たとえば、うちのお店では
新しいメニュー、
売りたいメニューがある時は
最低3回はアピールします
季節限定メニューは出る前から
予告POP、予告メルマガ
食べログ、マイビジネスなどの
グルメサイトにも投稿
SNSも活用するし
DMで案内も出します
そうやって
何度も何度も繰り返し言わないと
お客様というのはなかなか
行動(注文する)
にまでは移ってくれないんです
今ではごく当たり前のようにやってることも
昔の僕はというと
まったくなにもやってませんでした
それで「なんでやねん!」って
悩んでました
なので
売れない新メニューを売れ易くする3つのポイント
1、伝える手段をたくさん持つこと
2、繰り返し何度も何度も
アピールすること
3、写真や
五感を使った表現で
想像する手助けになるものを
準備すること
こういう努力にも少し
力を注ぐことで
せっかく一生懸命考えて作った商品の
時間とお金と労力が
無駄になることなく
嬉しいくらいに出るように
なってきますよ
それも自分の力で、です。
それでは、いきますよぉ~
今日も一日。
はりきっていきましょうーーー!!!
中阪文雄
P.S
とは言え何から始めたらいいのか
わからない?
だったらこれを見てください↓
http://syoubai-hanjyou.com/kyouzai03
これが
一番かんたんで
すぐにできて
一生使える方法です
僕もここから始めました
2021年3月11日(9:47 AM) | カテゴリー:◆メニュー改善,◆手書きPOPの書き方,◆繁盛店主の考え方